今月のピックアップ鉢物

 

10月のおすすめ鉢物



豪華で多彩、魅力がますます上昇中!

「ダリア」

分類:キク科 宿根草 

暖かい季節の鉢花の定番の一つ。どんな形や色でも揃うくらいに種類が豊富です。

かつての品種は花が小さめで花色のバリエーションも少なく、花壇の花というイメージでしたが、「黒蝶」のような大輪で個性的な品種が登場し、切り花としても大きな脚光を浴びる花となっています。さらに、最近は鉢花としても育てやすくて魅力的な品種が増えています。

豆知識


ダリアは夏の季語になっています。一方、原種はメキシコ、グアテマラの高原地帯に自生する植物であるため、元来暑いのは苦手です。
鉢花のダリアは春と秋に出回っており、春は3月から5月、秋は10月頃に咲く花が特に色鮮やかになるのです。

原産地のメキシコでは昔から球根が食用にされていました。1789年にメキシコからスペインのマドリード植物園に種子が送られたことでヨーロッパへもたらされました。日本へは江戸時代の1841年にオランダから入ってきており、「天竺牡丹」の名で珍重されました。

ダリアの品種改良は200年以上の歴史があり、バラやチューリップなどと並んで最も種類が豊富な花の一つです。花形のタイプだけでも、デコラティブ咲き、ポンポン咲き、アネモネ咲き、オーキッド咲き、カクタス咲きなど10種類以上もあります。

生産の様子


鉢花としてのダリア生産が渥美半島で始まったのは比較的最近のことです。現在、5戸の生産者が年間約4.4万鉢を生産しています。出荷時期は春と秋に分かれ、春は3月から6月、秋は9月から10月に出荷されます。

ダリアは球根植物ですが、鉢花は主に挿し木によって苗をつくって生産しています。春に出荷するものは1月~3月に、秋に出荷するものは6月頃に挿し木と定植を行います。摘心をして枝の数、花の数を増やし、株にボリュームをつけています。

家庭での管理の仕方


日当りのよい場所を好むため、玄関先や南向きの窓際などで管理するのが良いです。ただし、夏の高温時は一日中直射日光が当たる場所は避けましょう。
過湿に弱いので土が乾いてから水を与えてください。また肥料は多めに必要です。週に1回くらい、薄めた液肥を与えましょう。

冬越しは鉢のまま0℃を下回らない場所に保管するか、地上部が枯れる頃に球根を掘り上げ、乾燥を避けて保存します。球根は来春、霜が降りなくなる時期に植えつけます。上手に管理すれば6月頃から再び花を見ることができます。

品種のいろいろ


今回はヨーロッパの種苗会社で育種された「ダリーナ マキシ」という鉢物用の品種シリーズの中からいくつかを紹介します。このシリーズは丈夫で生育が旺盛、花弁数が多く、見栄えのする中輪から大輪の花を特徴としています。

「タンピコ」(左上、右下)は赤い花弁の先が白くなる覆輪で、花は10cmほどになります。「ソノラ」(右上)は黄色の八重咲き品種で花の大きさは9cmほどで、中くらいの草丈です。「カデナ」(左下)は濃いピンクの八重咲きで花は12cmほどになります。

「ロペス」(左上、右)は白色の花弁で八重咲きの品種です。花は11cmほどになり、草丈は短いタイプです。「カンクン」(左下)は赤紫色の花弁の先が白くなる八重咲きで、花は10cmほどになります。

 

10月のプレゼント


※画像はイメージです

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次回予告


来月は、秋冬の演出には欠かせない花「ポインセチア」を紹介します。お楽しみに!!